ci.nii.ac.jp http://lab.sdm.keio.ac.jp/idc/yasui/papers/s3_2015chiikikassei_sakakura_nishimura_yasui.pdf
【みじかい感想】
自分のやりたい事を実現できる力がついている実感,実際に実現てきているという結果と実感,そして自己の成長と実現に場が寄与している実感が結び付いたときに,大きな結果を残すことのできる人材が育つ場となる.
【おおと思ったところ引用集】
(p. 1)
人への関与については、地域活性化を推進するメンバーを育成する (育てる) から、彼らの地域活動における自己実現を支援する (育つ) へ、そして場への関与については、地域づくりの場を作ることを重視するやり方 (場への作用) から、地域づくりの場から参加者が自己学習できるよう設計する (場からの作用) という、「自己実現・場からの作用型」地域活性化団体の出現
(p. 2)
「自己実現・場からの作用型」地域活性化団体の最先端の形態である地理的概念を超える地域活性化団体の出現をとらえ、「超域型場づくり」という概念を使用して「自己実現・場からの作用型」地域活性化モデルの拡張を行う。
(p. 2 図2)
(p. 4)
作られた場そのものが地域活性化活動を直接志向するのではなく、対話の場として運営される場における対話の作用として、地域活性化に資する人材が自ら育つという機能を志向する
(p. 4)
地域活性化団体として特定の地域に活動をコミットするのではなく、地域を起点にしつつも地域性を超えて全国で社会イノベーションを加速しようと運動する機能
(p. 5 図7 図8)
(p.5 ミラツクの特徴)
- システムの目的を固定せず、ミラツク自身がいわば流体として自己学習・成長し、目的を革新し続ける活動を、運動化するシステム
- 社会イノベーションを起すヒューマンなシ ステムである社会イノベータに参加者が限られている。そして、参加者である社会イノベータが場の中で交流し、システム間でインタラクションを起すことにより、ミラツクそのものも地域活性化を起こすシステムを入れ子として持ちながら自律的に地域活性化のためのシステムとして行動
- 参加者のイノベーション活動自体に場の設定者は関与せず、個々のイノベーション活動は、ワークショップにおける参加者それぞれの気づきを自己体化することで進化する仕組み
(p.6 図9)
(p. 6)
「超域型場づくり」地域活性化団体へ選ばれて参加する社会イノベータは、地域イノベーションによる自己実現と目的的共同性の獲得におおむね1 年あまりで成功
(.p 6)
「芝の家」への参加者 [14] や、NPO 法人吉備野工房ちみちの活動を通じて岡山県総社市のまちおこし運動に参加する通常の地域住民 [15] が、自己実現と目的的共同性の獲得におおむね 2~3 年間をかけているのに比べると、際立って早い
(p. 8)
地域のソーシャルイノベーションを集団的なインパクトとして加速するための「場」が構築され、その「場」に招かれた社会イノベータが地域イノベーションのために、自己成長と共同性獲得という自らの遷移を遂げるように設計
(p. 8)
参加者の社会イノベータとしての自己実現と関係性獲得が、場の中であらかじめ設計された相互作用の多様性により、時間的に加速される効果があることを可視化した。
【最後にだらだらとした感想】
その場限りの活動ではなく,集まりの外で展開される活動や成長こそが基本と考えるのが自然.それを共有したり議論したりする場があると,さらに活動が改善,加速して展開されていくことになる.
モチベーションが高まるのかな🤔 一人あるいはひとグループでやっていて,比較も議論も起きなければ,張り合いがなくって飽きちゃうのかもしれない.
とてつもなく面白いと感じていて,あるいはやるべきだと使命感があったとしても,ふとした拍子に沈んでしまうのかなとも思う.
だからこそ,個々がそれなりに活発に動いている場じゃないと,変にこじれて壊れていくのかもしれない.コミュニティは共同体というわけだけれども,場としての活性度だけ見てたってアテにならなくて,そこに来る人達がどれだけアグレッシブにやっていきをあふれ出しながら暮らしているかが,その場の面白さに直結しているのかなぁ.と思いました.