積極的にメモっていく姿勢

題名詐欺。更新頻度の低さが売り。

人口 22000 人の町で IT 勉強会を5年間やり続けたぼやぼやの記憶

こちら FuraIT Advent Calendar 2018 20日目の記事です.

adventar.org

気づいたら穴が開いたまま放置でありましたので,期限切れの今日に記事を公開します.(12/08(土) 特急カムイの中で書いていたのにこれだよ 12/22(土) SECCON 後の秋葉原スターバックスコーヒーで)
2018.seccon.jp  
ちょっとアフィブログっぽいタイトルになってしまったこと,非常に後悔しておりますが,事実,記事の内容がそうですのでこのままいきます.

 

需要を気にしてもあまり意味がない

これは永遠にあるかないかわかりません.勉強会があるから来るというだけで,別にそれほど必要と感じていない方もいらっしゃいますし,すごく必要としているけれど見つけられていないという方もいらっしゃいますから,草の根的な活動を続けるかどうかの基準に需要を持ち込んでも,あまり意味がないと感じています.
 
そもそも情報技術そのものであったり,勉強会というものをご存じない方が,知ることによって強い気持ちを持つことも考えられますので,知っている人が少ないからやっても意味ないというのは間違いだと感じています.やれば人は寄ってくるな,という肌感覚を持っています.
 
情報に関係する学校がなくたって,めっちゃやりたいとくすぶっている若者はいるし,定年後の余生にパソコンで何か作りたいって方だっていらっしゃるわけです.だからこそしばらく続けて認知度を上げていかないと,実際にどれだけの人が求めているのかという答えに近づいていきません.自分がやりたいなと思ったら,1人しかこない勉強会でも,とりあえずやっとく.こうして熱量の高い仲間に発見してもらうことが大切かと思います.
 
もう一つ,内容も流行りとか気にしてもどうしようもないです.参加者が興味をもって持続していける内容を選ぶといいでしょう.発表するのが好きならLT大会ばっかりでもとりあえずはよくて,テーマを決めてしっかりハンズオンを重ねていくような,入念な準備が必要なものを無理に継続していかなくてもいいのかな,と感じています.もちろんハンズオン形式でずっと続くパターンもあるでしょうから,参加するメンツにすべて委ねられるものと思います.

地域にこだわっている場合ではない

FuraIT も当初は地元の人をあつめて頑張ろう!と息巻いていましたが,これは本筋から離れていくので疲れにしかなりませんでした.結局,人を集めることが目標目的であるのなら,それでいいのでしょう.常に技術に触れられる場を作ることが目的で,技術で遊ぶ時間をつくることを目標としている自分には,人集めを頑張るというのは合いませんでした.最初はいいかもしれませんが,熱量が下がった時に迫る義務感と疲れで,そもそも時間を作ることさえ億劫になってしまう,そんな悲しみもあります.
 
もし,地元の方がしばらく来られなくてもやむことはありません.自分が満足できる場ができて,遠くからでも熱量の高い人たちが集まってきさえすれば,地元の人たちに認知されて参加者が増えていくものです.(もちろん web 掲載であったり広報に載せてもらったりなど,多少の努力は必要だと思いますが)
 
最初は結構な人数が札幌から応援で来てくれて,地元民も職場で募集して全部で15人くらいかな,になりました.しかし,次の回から1年間はどんどん減って,大体2人か3人程度が平均値となっていきます.

furait.connpass.com

furait.connpass.com

2年目に突入して,片手では足りないくらいの人数に膨れ上がっていきます.これでもまだ,札幌旭川富良野のミックスで富良野は 40 % くらいでしょうか.

furait.connpass.com

3年目に突入した段階で,ふらのみらいらぼの活動にプログラミングを繰り入れたいという話を持ち掛けられます.

furait.connpass.com

これは非常に大きな転機でありまして,これを機にプログラミングコンテストへの参加など,地域に根差した活動が広がっていきました.全くそんなつもりはなかったのですが,自由にやってる中でお声かけいただけたのは幸せなことです.今は,さらに幸せなことに20名以上の参加者がコンスタントにいらっしゃる勉強会になりました.みんな技術に興味があるんですね!!!!!

furait.connpass.com

遠くからでも強い人が来てくれたら,それだけでイベント成立しちゃいますもんね.田舎だから.FuraIT の参加層を見ると大体地元が半分を割っています.実際は富良野出身旭川在住も含めると少し増えるのですが,実際はそんなものです.僕にとっての FuraIT は趣味の世界ですから,そんなに気負わず,めんどいことをやらないでいこうの方針の元活動しています.
 

イベントタイトルに内容を入れると参加登録が増えるかも

SNS上で宣伝されても,何をやるかわからないということで,タイトルに何をやるか追記しました.こうすることによって,ページを見に来なくても興味のありなしがわかるようになって,参加したい人に見てもらいやすくなったのかな?と思っています.これと同時に都市圏の興味あったら参加登録して当日ドタキャンする人とか,すぐに参加申し込みを取り消す捨てアカとかにも認知されていきました.最近はないですけど,一時期は続きましたね.

タイトルを付けるようになってから,人が来るなぁという手ごたえを感じたので,大きいイベントもいくつか打ちました.日本UNIXユーザー会の法林さんにお越しいただいたり,Microsoftの西脇さんにお越しいただいたり,東京であってもおかしくないイベントを富良野でできたことは,大変喜ばしいものでありました.

furait.connpass.com

furait.connpass.com

勉強会の内容ってまじまじと読まないんですよ.タイトル詐欺とか言われることがあることを考えると,タイトルで勉強会に参加するかどうか決めてる人も一定数いるんでしょう.広報誌だって太字のタイトル流し読みしてわかった気になるじゃないですか.あれと一緒で,タイトルの情報ってすごく大事なんでしょう.
 

結局

気にしなきゃいけないことはいっぱいありますが,評価基準が他人にあると芯がぶれるし,うまくいっているかどうかの確認のしようもなくて,もがき続けることになります.「自分が」どうかってところでやっていくのが一番いいんじゃないでしょうか.運営サイドの心持ちは田舎だからとか,都会だからとかあんまり関係ないのかも.
 
気にすべきところって交通機関の問題だったり,ハコの問題だったり,考えても仕方ないし,答えが出る問いだと思うんです.答えの出ない部分について思い悩むのでしょうから,そういうときは自分の信念に従うのが一番です.たとえコミュニティを引き継いだとしても,昔と同じことをやろうとしても,うまくいかないのでしょう.その人のキャラとか技能とか,その人にできることをやっていくのが一番健康なのかなぁと思います.人間がせかせか動くコミュニティ活動って魅力的だし,どんどん変わっていくくらいがちょうどいいんじゃないか.血の通った代謝のいい身体の方が健康的でいいでしょう.取り留めのない,コミュニティ活動7年目のアンティーク平成生まれのコメントでした.