積極的にメモっていく姿勢

題名詐欺。更新頻度の低さが売り。

会社でこういう仕事をしたいですと表明しました

今後,参照できると便利そうなので,ここに転記しておくことにしました.
 
入社以降,言ってしまえば,話が通りそうで,かつ,自分的には筋の悪いと思っている活動も含んでいましたが,今回の宣言ではもう少し素直な状態を目指せるよう,いわゆる我慢してやる政治的要素を除いた表明を提出することにしました.政治を達成するために望まない要素を入れ込んでいるようでは本当に身がもたないです.というかまたぶっ倒れてしまったので,今度,溶かしてしまった 11 月に見た記事とか動画をまとめたブログを書きます.
 
別に会社に限らずコミュニティその他でもそうですが,組織団体の諸々もお世話になったからとか,立場上難しいとか,いろいろ理由があって難しかったことがあり,しっかりと心身を蝕んでいて大変な目に遭っています.会社に限らず,全部の活動に共通して言えることです.この表明を文字化して,ときたま読み直すことで,一攫千金狙いで自分に声をかける人,若年層を捕まえて負債をそのままにいい状態に見えるうちに引退を目論んでいる人,勝ち馬に乗ることだけ考えていて何もするつもりがない人に騙くらかされないように正気を保って行きたいものです.これを思えば活動理由なんて素直すぎるくらいがちょうどいいのかなと思います.そんな脂ぎった野心もないですし.
 
以下,提出した文章そのものです.改めて読むと厳密には意味がおかしいところもあるような気がしますが,大枠はズレてないと思うのでこれでとりあえずいいです.

 

マネージャーに提出したもの

まとめ

  • 大小問わず IT コミュニティへの参画を進めていきたい
  • エンジニアや開発に関わる人たちの自由な活動を応援するという,サイボウズの姿勢の一つとして自分の活動が基盤になるといい
  • コミュニティを壊さない技術広報の活動を意識した,発信側≒コンテンツ関係の充実を進めたい

従前より取り組んでいる各地方の IT コミュニティや技術系カンファレンスを中心とする,エンジニアや開発に関わる人たちの集まりに参加し,場をつくる,維持する活動を続けていきたいとお話ししました.この活動の最も重要な点は,多くのエンジニアや開発に携わる人を抱える会社として,将来的にエンジニアや開発に携わりたいと考える人たちがのびのびと活動できる環境づくりへの貢献を続けることにあります.
 
最終的には,小さな都市も例外なく,日本各地に技術の話ができる場がある状態を目指すべきだと考えています.これが実現されると,各地域に存在する技術的に尖った人材たちが,どこにいても,師匠や仲間の不在から心が折れて,情報系以外の業界に奪われる前に,順当に我々の業界を目指して伸びることができるようになります.この,東京等の大都市でしか叶わない思われていた専門知について向き合える関係について,どこの地域に住んでいても満足される状態は,フルリモートでどこからでも仕事ができるサイボウズのエンジニアや開発に携わる人にとってもプラスになるはずです.学校や会社の外でも自分の突き詰めたいことで話のできる仲が作りやすい環境づくりは,長期的な投資として非常に重要な活動だと思っています.
 
コミュニティという団体の形は,持ちつ持たれつの関係で,誰かのところに利益が集中するようなバランスの欠いた状態は継続できません.ここ 5 年くらいで増えてきた DevRel や技術広報の活動のような,自社アピールや自社製品の宣伝を目的としたコミュニティは,相手がユーザーだから成り立つわけであって,誰でも触れる技術のコミュニティとは性格が異なります.そこがコネクト支援チームと DevRel と技術広報の違いで,ここの区別がつかない状態で活動を始めてしまうと,それぞれの大事にするところと,蔑ろにしてもいい部分がぶつかりあって,非常に危険な状態を作ってしまいます.
 
この絶妙な空気感を読み違えずに,DevRel が必要なときは DevRel(SC) へのエスカレーション,技術広報が必要なときは技術広報的な動きを,一般的な IT コミュニティの動きが必要なときは前述 2 つとは異なる動きを適切に行えるのがコネクト支援チームの強みです.
 
もし,世の中の環境づくりと,会社広報を一緒くたにしてしまうと,フラットな活動にひずみを作るきっかけにもなりかねず,基本的には同じ場で同じ人が取り組むのは避けるべきだと思っています.これは,地域の IT コミュニティに 13 年関わり,4 つのコミュニティを作り,1 つのコミュニティの解散を経験した立場から思うところであり,ボランタリーにこの活動を展開している人たちへのリスペクトを忘れないで活動する上でも重要な線引きです.
 
ただ,技術広報に関する取り組みでも,コミュニティに直接手を入れないものは,取り組んでいけると考えています.具体的には,入社以降取り組んでいる Twitter 等の SNS やブログの改善作業,他社とのコラボ企画の支援など,いわゆる技術広報的な動きが容認されている界隈での仕事は,コミュニティ支援とは別に取り組むことができる仕事という認識です.この活動で,IT コミュニティに関わって得た知見や,現代の空気感を加味して,改善活動にアイディアを出していくことも,蓄えた専門性を発揮する機会であり,逆にここで生まれたコンテンツを広く公開することで,誰でもこのコンテンツから技術を学ぶこともできるようになり,コミュニティへの還元にも繋がる,非常によいサイクルが生まれます.
 
最後に改めて自分の姿勢をまとめると,エンジニアや開発に携わる人たち,将来こういった職種に就きたいと考えている人たちが交流できる場の価値を認め,会社としてもこの環境がつくりやすくなるような支援をするぞ,ということを大小問わず各地域の IT コミュニティに適切な形で参画していき,活動で示して行きたい.ということになります.  

アイキャッチ用のすばらしい写真

HTTP ステータスコード百人一首に取り組む,旭川ゆるい勉強会の面々
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