積極的にメモっていく姿勢

題名詐欺。更新頻度の低さが売り。

登壇タイマーを Garmin Venu 2 Plus に仕込んで Store に公開申請したので来年は便利

Garmin のスマートウォッチで使える登壇タイマーを Claude に作ってもらって公開しました.現在申請中の審査が通れば Store からインストールできると思いますので,Garmin のスマートウォッチをお持ちの方でよく登壇する方はつかってみてください.たぶん 2026-01-05 くらいになったら有効になってるのかなと思います.
apps.garmin.com  
Connect IQ Store を通じて無料ダウンロード可能にしています.なんでも Claude に訊いて満足していますが,どうやら有料販売するためには,年会費がかかる*1っぽく,いくらだとしてもふつうに割に合わないので,どうあれ無料公開になっていたと思います.

 

開発

昔,スマートウォッチが一定はやったときに買った FOSSIL にアプリを突っ込もうと思い,Android Studio をダウンロードしてアプリ開発にチャレンジしたことを思いだします.わかりきっていましたが,アプリとして動かすこと自体がむずすぎて挫折しました.懐かしい.
 
Ware OS のアプリ開発についても,きちんとしたドキュメントが用意されています.当時もこれくらい充実してたかな......? そもそも校務の隙間があんまり存在していなかったため,素晴らしいドキュメントがあっても,どっちにしても無理だったかもしれません.
developer.android.com  
一方,Garmin のデバイスは Connect IQ SDK が存在していて,Garmin のデバイス専用に開発がしやすくなっているようです.
developer.garmin.com  
コードは Monkey C という言語で書くみたいです.これも Garmin にドキュメントがありますので,Garrmin に囲い込まれて便利に開発できるというわけです.
developer.garmin.com  
アプリの仕様をこちらで Claude 大先生と壁打ちしながらまとめ上げて,それを元に開発してもらいました.まさに今のバイトで仕込まれた要件定義の形を思い出しながら進めていって,commit の頻度と粒度やテスト等についても先に方針を決めてから,先にすすめてもらいました.物自体が単純なので,手戻りなくまさにウォーターフォール開発でおkという感じで,手戻りもほぼなく実装が完了しました.
 
所要時間は待ち時間込でも 2 時間くらいだったかと思います.RTA in Japan Winter 2025 を見ながらダラダラやりましたので,待ち時間でイライラするみたいなこともありませんでした.
 
コードを書いてビルドしてまでの流れは Claude 大先生にお願いして,Visual Studio Code で F5 実行で Connect IQ SDK に含まれる CIQ Simulator が立ち上がってきて PC 上の画面でデバッグできました.自分が今回作ったアプリ程度なら,このシミュレーターで十分で困ることはありませんでした.

 
完成して動作している様子はこちらです.
 
アプリを公開している当人なのに,伝聞系なのが市井に AI による開発が浸透していることを表していますね...... エンジニアでもなんでもない自分がここまで辿りつける時代なので,本職のみなさんはどれだけ複雑な仕事をされているのかと思います.
 

公開

Connect IQ Store を通じて,自分で作ったアプリをみんなに使ってもらえるようになります.
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実際,Garmin ユーザーで登壇する人なんてどれだけいるんかわかりませんが,自分だけに閉じてももったいないので,とりあえず無料で公開することにしました.このブログ公開時にはまだ審査が通っていませんが,そのうち見られるようになると思うので,もうリンクしておきます.
apps.garmin.com  
自分でつかうだけなら,自分のデバイス用にビルドした prg ファイルがあれば十分で,これを USB 経由で特定のフォルダにドラッグアンドドロップするだけで使えました.
 
しかし,ストアで公開するとなると,いろんなデバイスで利用する人がいるので,そこは準備しないといけません.対応デバイスの prg ファイルをまとめたパッケージである .iq を用意してやることで,ストアでの公開が可能になります.これも全部 Claude 大先生にお願いしました.
 
アプリ内に日本語を使用しておらず英語のみだったため,manifest.xml<iq:language>jpn</iq:language> を含むのはやめました.実際これを使うひとたちなら,英語で書かれてたとしても理解できるでしょうし.
 
また,公開に必要な画面のスクリーンショットCIQ Simmulator で撮影できますので,そんなに手間じゃなかったです.強いて言えば,デバイスごとに違うアイコンサイズを用意したのが手間でした.ただ,これは SDK 4.0+ であれば,500x500 のアイコンを自動でリサイズして使ってくれるらしいので,それでいい人は気にならないと思います.
 
最後に,冒頭にも書きましたが,どうやら有料でアプリ公開することになると年会費がかかるらしく,さすがにどう考えてもペイしないなと思いました.みんながめっちゃ使うアプリだったらいいのかもですが,そもそも分母が Garmin のデバイスを持っている人になるので,スマートフォンとはわけが違うしなぁと思いました.
 
そこで既に整備してある GitHub Sponsors にリンクを張ることにして,もし支援してくださる方がいらしたら,そこから支払ってもらう形に落ち着けました.そういないかもですが,口を用意しておくのは大事かなと思い,こういう形に落ち着きました.GitHubリポジトリへのリンクも張っておきます.
github.com  

思い出

2017 年くらいからスマートウォッチを身に着けています.2017 年当時は FOSSIL Q MARSHAL を付けていました.自分のこだわりポイントとして,バンドの部分がぺたぺたするのがいやで,金属のバンドが出るまで購買意欲がそそられなかったのですが,この FOSSIL Q MARSHAL は金属製のバンドが選べたものですから,即買いでした.うろおぼえですが,Apple Watch もそうだけど Pebble とかも流行ってたっけな,くらいの記憶です.
reskill.nikkei.com  
2022 年に今の Venu 2 Plus に乗り換えています.ウェアラブルバイスがだいぶ市民権を得てきて,健康管理もできますよの空気が漂ってきたため,変えてみるかと思いました.特に当時は 30 歳を超えて,人生の折り返しであることを理解していたこともあります.
www.garmin.co.jp  
特に自分がわかっている血族側は 60 歳あたりで脳に病気を抱えて,会話できなくなる傾向にあります.自分がそうなる可能性も高いので,せめてそれまでの間で社会需要を満たすだけ満たす必要があります.顔も知らない親側がめっちゃ健康体だったら杞憂に終わりますが,そこに賭けるのは博打すぎますからね😇
 
実際,健康管理的なものやスマートフォン連携については,特に何のアプリを入れることもなく機能するものですから,若干宝の持ち腐れ感があったのですよね.自分でアプリを作って入れた経験を積めたこともあり,ちょっとその後ろめたさ?が薄れたように感じます.
 

*1:次のように書かれています "C. Fees. In consideration of Garmin’s provision of the Merchant Service, Garmin will collect (i) a non-refundable annual fee; and (ii) a service fee that is a percentage of revenue collected by Garmin—in each case, in the amounts specified in the Documentation."