HOKKAIDO アイデアソン&ハッカソン2014セミナー というイベントがありました.
ありがたい事に,主催?の島田さんに御声かけ頂いたので,行って参りました.
残念乍ら,01/18(土) と 01/19(日) の両日は Ohorec のため,北見へ帰りました.
ハッカソンも出たかった思いを,記事の最後に書いておきました.
0. お礼
まず始めに申し上げておかなければならないことがございます.
今回の参加にあたって株式会社 えにしテック様より移動費のご支援を頂きました.
学生に今回の話を聴いてほしい!という声を受けて,
ふらふらと釣られただけにも関わらず,
ご支援して下さると伺ったときは,おおなんとありがたいことか!
と感動しました.
セミナーにしか参加できなかったのがとても悔やまれますが,
負担も少なく,とてもよいお話を伺えたので大変感謝して居ります.
ありがとうございました.
ということで,内容に触れて参ります.
1. 当日と自分の感じ
この日のイベント前にも色々ありましたが,此処ではスルーします.
期を狙ってブログにまとめてみるかな.
お話を聴いている中で全体的に「とにかく手を動かそう.そしたらわかる.」
という考えが伝わってきました.
// もしかすると,楽しいからやってるだけなのかも知れませんが.
考えてもやってみないと分からない事があるのは事実ですので,よくわかります.
しかし,「何も考えないで,まず手を動かす」と捉えられ兼ねないなと,
そして,かくいう自分もどことなくそう捉えていました.
楽しそうではあるけれど,現実的じゃないというか,ちょっと冷めた感じでした.
言ってしまうと,そういう人達は遠くから眺めていたような気がして,
いい機会なので話を聴いてみようと思い立ったのが今回でした.
正直,イケイケな学生達がもっとアレな感じになっちゃうイベントなんじゃ.
と思っていた節もありましたが,最後まで聴くとそうでは無さそうでした.
2. お話を拝聴して
和田 裕介さんのお話
諸事情がありまして,会場へは遅れて足を踏み入れました.
すでに,和田さんのお話が始まっていたのですが,興味深く聴いて居りました.
「つくらない人」の存在について触れられたときは,うんうんと同感していました.
大昔,処理研部長時代はこれを試みてはいました.
// うまく行きませんでしたが
約70人の所属があり,パソコンを使って何かをつくる学生の集まりであるところで,
人々の問題を解決するのは容易な事ではありませんでした.
ほぼ全員,つくることが一番優先ですから,それに集中する為に管理が必要でした.
紆余曲折があって,最終的には周りを巻き込むべしと他の部員に云われて,
管理部隊は複数人数になってしまいましたが,それに近いものを感じました.
そんなことに思いを馳せ乍ら,
作れる人の周りには作らせてあげる人が必要なんだと思いました.
つくる人の気持ちがわかるのはつくる人.
しかし本気で取り組んだ人のみだと思っています.
やってたけど自分に向いてなかったとか,そういう人が適切なのでしょうか.
貴重な存在です.にわかではできないことだと思います.
ものづくりする人と,その周りの人にはわかっていて欲しい事です.
Twitter を見ると資料を上げて下さっていたようなので,此処に示します.
「Just make it. / 僕がつくる時に思うこと 7つの気付き」#hokkathon の資料です! / “JUST MAKE IT. // Speaker Deck” http://t.co/y4bqjfGXiz
— ゆーすけべー (@yusukebe) 2014年1月17日
中村 涼 さんのお話
まず,コードの書き過ぎによる眼精疲労で失明という字面.
非常に危険なものを感じますね!
しかし,私が聴いている中でおもしろいなあと思ったのは,
タッチタイプを修得する為に「押したキーに依って違う音階がなるツール」でした.
これは,昔遊んでいた ChucK という言語で,
似たようなものを実装したことがあります.(一緒だった)
アスキーコードをそのまま midi 信号として鳴らしているだけです.
私は特にそういった問題を抱えてなかったので,活用できませんでした.
(これ使ってたら うっさいわ とか言われるしうるさいしー)
問題なければ解決する手段は現れず,喩え何かを解決できるものでも,
活用できる機会がなければ,悲しい玩具になってしまうことを実感しました.
更に,問題を解決していくと新たな問題に出会うことや,
身の周りの問題,つまり自分の問題を解決していき力を蓄えていくことの大切さも,
自分と照らし合わせ乍ら聴いて居りました.
大きな問題を解決する力や知見は,積み重ねからなるものなのでしょう.
それをもっと理解するいい機会となりました.
設樂 洋爾さんのお話
最後に現れた設楽さんはまず
此処まではバシバシ進んでいく感じでしたが,落ち着いた雰囲気.なんておだやかな発表なのだろう...... #hokkathon
— 年末年始が体調不良で消えたタスク蓄積代表選手(消化中) (@tomio2480) 2014年1月17日
しかしお話の内容からは,現実をよく見据えることの大切さが伝わってきました.
モチベーションとソリューション,
動機と解決法があって初めてものづくりが動き出すということでした.
ここで私はとても為になる意見を手に入れました.
基本的には問題があってそれを解決する為に,技術などを磨き立ち向かう.
という方針であると思っていましたが,それでは困った事があるようです.
理想は幾らでも大きくなり,自分たちのできる範疇を簡単に越えていき,
未完成の内(問題が解決する前)にプロジェクトが消えてしまう現象が起こる.
つまり,問題を解決する為には自分のできる範疇から取り組むということ.
人生の長い目で見れば,そうでなくともいい場面もあるかもしれません.
しかし,問題も欲求も待った無しです.
できあがることで初めて価値が生まれるのならば,未完成ではなりません.
特に,ハッカソンの様に時間制限があり,勉強できる時間も限られている場合,
できない事をできる様にすることは,かなり難しい事が予想されます.
このようなときに,膨れ上がる目標を抑え,自分の技量を把握した上で,
ものづくりに望まねばならないのでしょう.
私はこの発表から,プロの強い意志の様なものを感じ取りました.
遊びでものづくりするのとは少し違う,覚悟というか責任感というか.
実現することへの姿勢に関するお話だったと思っています.
非常に大切なものづくりに対する姿勢,振り返ってみるいい機会でした.
こちらも資料が上がって居りましたので,此処に示します.
https://t.co/jIWvFMNEUS 昨日の私の発表資料 “まほうのひととき” を公開しました! #hokkathon
— Yoji Shidara (@darashi) 2014年1月18日
終わった後
2冊程,本の紹介がありまして,見たい人は見にいらっしゃいというので,
#hokkathon で終わったあとに前にだらだら出ていって、どんな本なんだろうと読んでいたら、頂いてしまった! ありがとうございました! pic.twitter.com/VOgMf7RXBA
— 年末年始が体調不良で消えたタスク蓄積代表選手(消化中) (@tomio2480) 2014年1月17日
Webサービスのつくり方 ~「新しい」を生み出すための33のエッセイ (Software Design plus)
- 作者:和田 裕介
- 発売日: 2012/11/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
まだ,細かくは読めていないので,しっかりと読みたいところです.
前に行って見たときに感じたのは,技術書というよりは指南書というか,
技術についても触れられているが,それ以上に背景に力を込めている.
そんな印象でした.
あまり,そういった本を読もうと自ら手にしたことは無いので,興味深いです.
// @jsakamoto さんからもらった本もそんな感じだと思う
3. まとめ
ものづくりをする環境,力の付け方,ものづくりをする者の姿勢.
この3つに触れられた非常にタメになるお話ばかりでした.
あの会場に居た人がどんな風に捉えたのかは分かりませんが,
私が得て帰って来たのはこんなところです.
1つ1つのお話を単体で聴いたとしても魅力的でしたが,
順番に聴く事でより身体に浸透したものと思われます.
非常によい経験をさせて頂いたというかよい機会を得ました.
改めて,島田さんありがとうございました!
x. 後日談
会場では幾度と無く島田さんに「何かつくりたくなって来たでしょ?」と,
創作意欲が沸き立つ中,更にその意志を確認されまくったので,作りました.
Ohotechで欲しがっていたものです.
GoogleSpreadSheetからデータを引っ張って来て,円グラフを出力するやつ.
CUI とか弄れない運営勢でも生成可能な様に,Web で弄れる様にしました.
ver.1 ってことで,重たいのは許してほしいし,コメント集めるのもできるけど,
円グラフの方がめんどくさいだろうから,さっさと現場に投下しました!
ハッカソンの御題は「1タップ(クリック)以内で価値が生まれるもの」らしいです.
これは,ほぼワンクリックで円グラフ出るから...... ちょと微妙ですか.
色々あって,Webページの公開はしませんが,ソースあるのでそれで......
参加できなかったけれど,ものづくり欲は消化しました!