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題名詐欺。更新頻度の低さが売り。

銀行の居抜きと夢の図書館・マイコン博物館 〜 #cokonpile 東青梅合宿 〜

今日は #cokonpile の東青梅合宿 2 日目です.自分がやる合宿は必ず 2 泊 3 日以上にして,最終日の成果発表以外はフリーにしています.ですから 2 日目は各々かなり柔軟に予定設計ができます.

cokonpile.connpass.com

今回は勝手に #cokonpile エリアと呼んでいる市外局番 042 エリアの中から,宿泊込みで合宿をやりきれる比較的安価な会場を探しました.検討に検討を重ね,東青梅の古民家を宿泊込みで借り切ることにしました.
 
今回はせっかくの秋の東青梅なので,御嶽山(みたけさん)の紅葉や温泉といった地域特有のアクティビティに加え,我々 IT 勉強会としては非常に魅力高い,夢の図書館・マイコン博物館への訪問も可能であるということに気づきました.
 
しかし,夢の図書館・マイコン博物館は 2023 年 10 月から,移転作業のため休業だったらしく,通常の展示は見られないということでした.元々東青梅にあった展示室を青梅に移している最中で,現地に行ってもダンボールばっかりのお部屋になります,というお返事をいただき,どうするかをみんなで考えました.

readyfor.jp

結果,今回の合宿メンバーは行かないということで,宿に残ってもくもく作業する者や御嶽山に行く者など,様々な形で東青梅を満喫するとのことです.しかし,普段,夢の図書館・マイコン博物館は開けていないらしく,見学のある日のみ開けてくださるとのことなので,キャンセルはせず自分単体で伺うことにしました.

 

銀行の居抜きというレアな建物

青梅駅から徒歩数分で着く好立地な新しい夢の図書館・マイコン博物館はなんと銀行の居抜きだそうです.

画像左側にりそな銀行のATMが見え,シャッターを隔てて右側に夢の図書館・マイコン博物館に運び込まれた段ボールが見えます.
りそな銀行の ATM の向こう側には貴重な資料や機材が眠る
現金を保管する金庫だった部屋の扉が開かれていて,丈夫な鍵を側面から見た様子の写真です.
これまで現金が保管されていた金庫の扉

驚くべきは建物すべてがこの施設であり,3 階建てのこの建物にマイコン博物館,夢の図書館,模型の博物館が収まるとのことです.展示のみならず,完全に全てのフロアと全ての部屋を使い切る勢いで,工作教室やコワーキングスペース,事務室なども用意されるようです.

会議室の中心に寄せられた机にバリスタや文房具等が置かれています.
準備中の作業スペース.バリスタも準備中.
天井の中央にシーリングファンが取り付けられています.
事務室感のすごい天井を払拭するためのおしゃれ照明
部屋の中央に置かれた机の上にハンダゴテや照明が置かれています.
電子工作部屋は小さな構成で稼働中

堆い箱の数々の側面に書かれた内容物を見ると,様々な年代のものが確認できます.これが全部棚に並ぶと圧巻だろうなぁと完成後の姿がより楽しみになりました.

PlayStation2 PlayOnline の箱がダンボールの上に置かれている.
なんだか懐かしい箱がポンと置かれていて本当に令和の世なのか疑わしくなる
元銀行の窓口業務を行なっていた広い部屋にぎゅうぎゅうにダンボール箱が押し込められている.
一階の元銀行窓口だったエリアは箱で埋め尽くされている
広い部屋の中にたくさんの荷物があり画像手前にはいくつものソファが並べられている.
リラックスして展示物を楽しめるようにソファを導入したとのこと
広い部屋に大量のシルバーラックと金属製の棚の部品が平積みされている.
二階も一階同様に箱だらけだが什器類も詰められている

館長の吉崎さんを独占する形でいろいろ見て回りながら,事務局業務には kintone を使用していること,青梅は地震等の災害も少なく安定していること,電算室があったことから光ファイバーが 16 本来ていてかつ契約電力が 80 kW と大きいこと,準備中の今でも寄贈品を受け取ってほしいと連絡が絶えないこと,見学の希望も変わらずあること,ここにあるダンボールを詰めるのに 100 人日くらいかかったこと,この建物ではまだまだ場所が足りないこと,かつて札幌にもコンピューターに関する博物館があったが閉館してしまったこと...... などなどいろいろお話しをいただきました.
 

明らかに段ボール箱だけではなかった

段ボール箱しか見られないというのは確かにそうだったかもしれませんが,非常に貴重なオープン前の施設見学となりました.実際の展示物に注目するのは開館してからでもいいですからね.館長の吉崎さんによると,開館は 4 ヶ月後くらい,つまり来年の春を目指して鋭意準備中ということです.来年も同じ時期に東青梅で合宿すれば,今度は一般利用で足を運ぶことができそうです.
 
オープンする前の一番高揚感が高まる時期に見学できてこれはラッキーでした.なんか有名観光地に行ったら改修中で残念!......か?みたいなのと一緒で,逆に改修中のほうが珍しいじゃないか,という感じでしょうか.自分は非常に楽しい時間を過ごせました.
 

合宿はいいぞ

謎の IT コミュニティで合宿を年に何回もやっていますが,合宿はいいですね.みんなで技術とか業務の話をしながら,あれこれ実験してみたり,普段と違う環境に繰り出したり,ふとした拍子に謎の生活力の差を感じたり,突然やってくるイベントやアクシデントに対して,その場で対応できる範囲でいろいろ苦労してみたり,単なる勉強会では得られない栄養素がここにはあります.
 
特に自分はお互いにはじめましての人たちが 1 人以上になるように意識的にメンバーを集めて声かけしています.ただ,ぼくだけは例外で全員と知り合いなんですが,この人とこの人絡むと面白いんじゃないかなぁとかそんなことを考えながら人を呼んでいます.情報系の方も電気系の方も,エンジニアの方もアカデミックの方も,背景や知っていることは違えども興味の方向が似通っている方も多いです.
 
Co-KoNPILe は小平市近隣を根城にしながら,そういう方々のハブとしての IT コミュニティであり続けられるといいなと思っています.もちろん,急拡大をしてしまうと簡単に壊れるのもまた IT コミュニティの難しいところなので,焦らずじっくり,今いるみんなを大事にしながら,ゆったりした空間を気に入ってくれる仲間と出会えたら嬉しいなと思っています.

おまけ : 合宿で検証した配信環境について

一応自分も合宿で進捗を生まなければならないので,今回は配信機材の検証を行いました.あとで記事かスライドか何かをあげる予定ですが,とりあえず検証した元の手書き資料だけはっつけておきます.結果としてはこれで想定していた分はなんとかなりそうです.
 
まだ試せてないのは,オンライン登壇者の声が返るかどうかです.正直怪しいので多分ダメかなとおもいつつ,とりあえずはこれでしばらく運用してみようかなぁという気持ちです.

ホワイトボードに配信機材の配線図が描かれています.
ハイブリッド勉強会を最小機材でやりたいので検証した